Tin RobotToys


ロボット達-とにかく珍しい

Updated 9/13/2010

ロボットコレクターもコレクションが増えだすと病気になるようである。

とにかく見たら欲しくなる。ショーウインドウで駄々をこねた幼年時代に戻ってしまうのである。

それほどブリキのロボットには魅力があると言えるのではないか。車が買える金額をつぎ込んでも、欲しいロボットを

手に入れ、それがジャンクに近くとも、一生懸命修理して動き出した時の喜びは何事にも替えがたい。

1

スペースマンスモーキングロボット - 希少度1.8

相場:150,000〜250,000円

50年代を代表する野村のメカナイズドロボットと双璧をなすラインマー(ヨネザワ)のロボットである。その作りは素晴らしく、腕を振り歩く姿は重厚である。頭のランプを回転させながら、止まって口から煙をはく。電磁コイルでオイルを熱し、ポンプで煙を口から吐くメカを作りこんだ仕組みには当時の玩具職人の素晴らしさを垣間見れる。近年リプロモデルも日本(15万)台湾(1万)で作られたがどちらもアンティック的な価値はない。

2

ミスターアトミック-希少度1.2

相場:300,000〜400,000円

 

クレグスタン(ヨネザワ)の傑作といわれるロボットで電動のミステリーアクションで動き回る。トントンを音を発しながら、ドームの電気をちらつかせ足をパタパタさせて動く。ギミックと言うよりユーモラスである。生産台数が極めて少なく(当時人気が無かった?)一時MIBの物が米国で1万ドル(120万)で取引されたこともあった。

3

テレビジョンスペースマン-希少度2.5

相場:100,000〜150,000円

 

アルプスの代表作である。腕を振り、目を回転させながら動き、止まってスクリーンから3種の映像が走馬燈のように回転する。アンテナがスイッチを兼ねている。初期型は足、アンテナが金属だが、後期ではアンテナがプラスティックパラボラ、足もプラで手の形が変わり、アンティックの価値も大きく異なる。アンテナ等のリプロはあるが、ドームが壊れるとアウトである。


4

ミスターマーキュリー -希少度2.5

相場:70,000〜100,000円

ラインマー製のリモコンロボットで宇宙作業用のロボットである。リモコンで前後に歩き、屈んで両手で物を掴んで持ち上げる動作を行える。ブリキと言うより鉄板で出来たロボットである。3タイプあり、後期になると手の形が変わりプラスティックになる。リモコンがやわで壊れると代替がきかない。

 


5

スパーキーロボット- 希少度3.5

相場:50,000〜75,000円

吉屋の代表作のロボットの一つである。作りはちゃちであるが如何にも50年代という感じである。頭のアンテナを引くと動き出すが、口と目から火花が見える。カラーリングのデザインが異なるモデルがあり、希少性もあるがこれがやはり50年代の素朴さが一番出ている。

 

 

6

ロボットウィズスパーク-希少度3.5

相場:30,000〜50,000円

吉屋のロボットであるが今ひとつ人気が無い。ぜんまいでローラーで前進し、胸から火花が見える。本体はブリキも薄く結構安っぽいところが人気の無いところか?それでもピンク色で頭にプロペラのあるモデルと赤色のモデルは希少性が高い。

7

 

ハイホイールロボット −希少度3.5

相場:45,000〜60,000円

吉屋のギヤロボットでプラネットロボットと同じ部品が使われている。足、手の部分、内部の基本メカは同じである。アンテナがキーになっており、引くと口からスパークを出し中のギヤが回転する。ギアの数が6つのモデルがあり、そちらの方が多少高い。

 

スペースマンロボット −希少度3.0

相場:50,000〜80,000円

吉屋のロボットでロボットウイズスパークの流れを持つが作りは数段良い。足が小さく、少し頼りなく歩くが、とぼけた顔つきで両手を上げながら歩く姿は滑稽である。何でこれがスペースマンなのか疑問である。

9

 

アトムロボット −希少度3.5

相場:45,000〜60,000円

吉屋のクランクフリクションのロボットでミステリーアクションで動き回る。吉屋の中では唯一のはかま方ロボットで動き回る以外は何もしない。目が黄色のバージョンもあるが価値はあまりかわらない。

10

スパーキーロボット −希少度2.5

相場:40,000〜50,000円

ノグチ製のスパークロボットでホイールアクションで前進する。胸の窓からスパークが見える。手の種類で3モデルあり、初期がゴム手、金属に変わり、そして腕がつくモデルのになる。初期のゴム手でノグチのマークが無くMadeinJapanと書かれたモデルが1番古い。頭にプロペラが付いたモデルもある。

11

 

マイティーロボット −希少度3.5

相場:30,000〜35,000円

ノグチのヒット作でホイールアクションでない歩くタイプもある。後にイチコ-がライセンス生産したモデルがあるがアンティック価値は全く無い。スパーキーと同じアクションで取り立てて面白味はない。

12

R-35ロボット −希少度3.5

相場:50,000〜80,000円

5ギャングで有名なマスダ屋のベストセラーロボットで、ピンウオークロボットの代表作である。腕を振り目を点滅させながら歩く姿は如何にもロボットという感じで、その外観お当時の典型的なロボットの形態をしている。コントローラで初期のものはロボットの絵がかかれているが後にプラスティックに変わる。色違いで水色とシルバーがあるがあまり価値は変わらない。

13

 

ディレクショナルロボット −希少度2.0

相場:150,000〜200,000円

ヨネザワ製のはかま型ロボットのベストセラーである。目を光らせミステリーアクションで走り回る。動作は大した事は無いが、ユーモラスな顔はチョット見はゴリラの様である。この時代のものは電球が切れやすいために、頭の部分が開いて電球を交換できるようになっている,

14

ミスターロボット - 希少度2.0

相場:150,000〜200,000円

クレグスタン製のはかま型ロボットの代表でネーミングまでMR.ROBOTである。他のヨネザワのはかま型ロボットと同じくミステリーアクションで動くが頭のドーム内が回転し光る。頭の部分が1番重要で程度の悪いものはドームが壊れているものが多い。ドーム関連の交換パーツも無いので壊れているとコレクション価値は無くなるので注意。

15

サンダーロボット - 希少度1.0

相場:400,000〜500,000円

アサクサトーイ製の幻のロボットと言える。極端に数が少なくまた輸出が中心のため国内には現存するものは殆んど無い。ロビー、スモーキング、Mr.アトミックなどと共に50年代を代表するロボットである。胴体の無い宇宙人のような外観であるが動きは凝っており、プロベラを回転させ、目頭を光らせ歩き、止まって腕を振り上げ両手の光線銃を発射する。プロペラ部分は壊れやすく引張ると中のカムが外れるので注意

16

ビックロボット −希少度 3.0

相場:10,000〜15,000円

ヒーロ製のぜんまい式ロボットであり、プラスティックの筐体にプリントされたブリキを組合わせた作りで60年代後半からプラスティックに移る時代のモデルである。作りは駄菓子屋的で胸にスパークを光らせ歩く。ヒーロは直ぐに無くなった為、希少価値はあるがあまり人気のあるモデルではない。

17

ビーナスロボット - 希少度3.0

相場:20,000〜30,000円

吉屋製のプラスチックロボットでジュピータロボットの流れをを持つロボットだが、電動ロボットでは最小のサイズである。高さ17CMほどで何とも奇妙な癒し系の顔?を持ち前進のみで情けなく歩く。駄菓子屋的商品で当時の子供でも興味を持たないのでは無いかと思う。そんなせいか、数は少なく結構珍しいアイテムである。

18

テレビジョンスペースマン - 希少度2.0

相場:40,000〜50,000円

Alps製で同じ名前のロボットの流れをを持つ、ぜんまい版という位置付けだが、物は全く異なる。ピンアクションで、アンテナと胸に書かれた宇宙画像を回転させながら動く。あまり売れたモデルではないが数少ないAlps社の製品と言う以外注目点はあまり無い。結構珍しいアイテムであるが程度の良い物が結構ある。

19

ロボタンク R1- 希少度2.0

相場:40,000〜60,000円

Nomura製の大型ロボットである。シリーズはトーキングアクションのZ1、小型のミニ版がある。ミステリーアクションで動き回り、腕でレバーを前後させながら胸の銃を撃ちまくる。60年代は宇宙戦争ブームを背景にファイティングロボットが各メーカから出されていて、その中でもミステリーアクション系の代表モデルである。Noruraコレクションの必須アイテムであり程度の良い物が結構あるがドームの破損している物は価値は無い。

 

 

 

評価について:

アンティックの程度の評価については程度が様々で主観を伴う為に難しいが、一応基準があるのでここに示す。

C10:Mint

これは新品を意味し、全く使用してい無い状態の物を意味する。デッドストック品等で、箱も含めて完璧なものを言う。

C9-9.5:Near Mint

これもほぼ完璧で最高の状態のものをいうが、時間経過などで多少新品より劣るものでディスプレイなどで殆んど未使用に限る。

C8-8.5:Excellent

使用していて多少擦り傷はあるが、錆や磨耗の無いもので部品の欠損の無いものを言う。

C7-7.5:Good

まあいい状態であるが、多少の磨耗や錆などがあり、修理痕やタッチペイントのある物で、もちろん稼動はしければならない。

C6-6.5:Fair

故障箇所、部品の欠損、破損などがあり修復が必要なものだが、修復可能なものを言う。

 

また、アンティックトーイは箱がかなりの価値がある為、本体と箱を別々に評価することもある。

 

ミニ知識

ロボットはやはりその歩くメカニズムが醍醐味である。如何に人間に近く尚且つロボットらしく歩くかがロボットの玩具で最も興味が湧く部分である。現在のコンピュータを駆使したホンダ型2足走行などは全く興味の対象ではない。全てをメカとバランスだけで行うのがTinRobotの醍醐味である。

ミステリーアクション:またの呼び名をBump&Goとも言う。障害物にいくてを阻まれると方向を買えて走り回る。何処へ行くかわからないのでミステリーアクションとも呼ばれる

ホイールアクション:クランク状のシャフトに車と足が付いており、見た目には摺り足で忙しなく歩くが直進のみ。

ピンウオーク:固定された足の裏から交互にオールのようにピンが出て左右に傾きながら前進する。

ローラーウオーク:足の裏に一方向だけ回転するローラを付け、脚を前後させて前進する。1番人間に近く、且つロボット的な動きで2足走行が現れるまでロボットの歩行方式の代表であった。

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